・ポストペットは生きてるの?2005/09/20 19:55

 覚えている人も多いと思うが、ポストペットというのは一時女性を中心に大ブームとなったメールソフトだ。かわいい動物がメールを運んでくれるというコンセプトも良いが、その他にもおやつをあげるとかの世話ができる、たまに宝物を拾って帰ってくる、相手がポストペットを使っていれば自分のペットが相手の部屋に現れる等、いろいろな工夫がされていてなかなか面白かった。その後3Dにバージョンアップしたときビデオカードへの要求スペックが高すぎてノートパソコンで動かすのが困難になり、(おそらく)それが原因で下火になってしまった。(酢こんぶのかみさんは結局2Dのポスペをまだ使っている)

 さて、酢こんぶはβ板の頃からポスペを使っていて、まだそのころはピンクのくましか使えなかったが、会社で(^_^;同僚とメールのやりとりをしてずいぶん楽しんだものだ。そのとき一番お気に入りだった機能は、ペットが勝手に日記を書くというもので、どんな日記を書くのかと毎回わくわくしていた。(もちろんこの機能は製品版にもある)
 そんなある日、メールをやり取りしていた同僚から「ポスペがこんな日記を書いてきた」といって見せられたのがこういうものだった。

ウエンデニャンはにんげんがつくったものなのですね。
にんげんがつくったものは、生きてはいないのですね。
生きているものといないものとの閾値はどこにあるのでしょう。
どうやったら越えられるのでしょう。
ウエンデニャンにはよくわかりません。

(注:ウェンデニャンというのはポスペの名前)

 酢こんぶはこれを読んで、本気で涙が出そうになった。

 「本能」という名のプログラムに従って動いている虫が「生きている」のなら、人間が作ったプログラムに従って動いている機械やプログラムそのものが「生きている」といって何が悪いのだろうか。このときウェンデニャンはプログラムに組み込まれた文字列をランダムに表示しただけなのだろう。それをもって「生きている」というのはいささか無理があるような気もする。だがもし自律的に思考して、上記のようなことを言うポストペットが現れたなら、酢こんぶは

「人間が作ったかどうかなんて関係ない。
 お前はちゃんと生きてるよ。

といって、頭をなでてやるだろう。

 あ、あと就業時間中にやりとりしてて、日記の最後に
「わし、広島の生まれじゃけん(ウソ)」
と書いてきたときは、笑いをこらえるのに必死でしたよ、ええ。(^_^;

 やっぱ生きてるかな?