酢こんぶの思考錯誤(^_^;日記

世の中には服とか身につけるものを買う基準が、「芸能人が身につけていたのと同じもの」とか「王室に嫁に行った人が身につけていたのと同じ服」という人が少なからず存在するようだ。
まあ、すべての場合にその基準が適用されるわけじゃないと思うが、少なくとも酢こんぶとしては、そんな基準でものを買うなんていうのは何も考えていない人のサンプルみたいで恥ずかしいから絶対にしない、、、と思っていた。

酢こんぶの視力低下により、運転免許取得のために30年前に作ったメガネでは今年の免許書き換えに通らないかも、という状態になったのでメガネを作りなおす決断をしてメガネ屋に行った時、それはとーとつに判明した。

あらかじめ眼科で処方箋を作ってもらっていたので検眼の作業は省いてフレーム選択に移行し、「フレームにご要望はありますか？」という問いには「細くて軽ければなんでもいいんですけどねー」とか返事。そして、この辺りが男性用でこの辺りはレンズとフレーム合わせてオトクな価格のエリア、なんていうエリア説明の後、個々にフレームを見せてもらったのだが、2つ目のフレームを手に持ったメガネ屋のおっちゃんの口から出たのはこんなセリフだった。

「こちらが、"あまちゃん"の水口くんがかけてたのと似た感じのフレームで、
　結構問い合わせがあるんですよー」

ああ、水口くんね、"あまちゃん"見てたから知ってるよ。主人公のアキちゃんがアイドルだった時にマネージャーしてた人ね、そういえばこういうメガネかけてたよね。
別にファンじゃないけどね。
大女優のマネージャーしてたのに、自分がやりたいのはアイドルの原石を磨くことだったと気がついてマネージャーを辞める決断をしたんだけど、直接話をするのが面倒になっちゃってメールで辞めるって伝えただけの、あの水口くんだよね。
別にファンじゃないけどね。
回らない寿司屋でも2000円あれば腹いっぱい寿司が食べられると勘違いしたアキちゃんと一緒に寿司屋に行ったけど逃げる気満々で、寿司はひとつも食わないし、焼酎をお湯で割って飲んでると見せかけて水をお湯で割って飲んでた、あの水口くんだよね。
別にファンじゃないけどね。
アキちゃんが先輩の種市くんと付き合ってると聞いて種市くんのところに抗議に行って、「あの天野アキちゃん熱愛発覚！お相手は一般男性」とか書かれちゃうんだぞ！どうすんだ一般男性！責任取れるのかよ！いっぱ～んだ～んせ～い、とか「ルパ～ンさ～んせ～い」の節で言い出して、だんだん自分でも面白くなっちゃって笑いながら「いっぱ～んだ～んせ～い」を繰り返してた、あの水口くんだよね。
妙にツボにはまって笑っちゃったけどね。

そんなわけで、その後メガネ屋のおっちゃんはいくつもフレームを持ってきてくれるのだが、酢こんぶは聞いちゃいねえ状態。最終的に

「べっ別に水口くんがかけてたメガネだから買うわけじゃないんだからね。
　このフレームが気に入っただけなんだからね。
　かんちがいしないでよねっ！」

という体でそのフレームを買ったのであった(^_^;

それにしても、自分の中に「ドラマの登場人物が身につけていたものが欲しくなる」という感情が存在しているとは思ってもみなかった。
50歳を過ぎてから自分の中の新しい自分を発見するなんてことがあるんだなあ、と驚いている今日このごろ、いかがお過ごしですか？

あ、あと「三途の川のマーメイド」は、田中圭一へのオマージュだと思うますた。

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