・新しいプリンタ(キヤノン G1310)を買った2018/07/10 23:59


家には2018.6の時点で2台のプリンタがあって、それなりに稼働中。1台はスキャナとFAXのついた複合機で、以前はこのプリンタでかるたを生産していた。もう1台はA3印刷可能な単機能機で、かるた印刷を本格的に始めようとした矢先に複合機が突然故障したために急遽導入されたプリンタだ。結局A3プリンタのほうがインク代が割安なのでかるた印刷はこちらがメインとなり、かみさんが楽譜を印刷するときにもA3が都合が良いので稼働率はそれなりに高い。じゃあ複合機は使わないのかというと、スキャナを使ったコピー機能が便利なので使わなくなることはない。

こういう状況で、A4しか印刷できなくてコピー機能もなく、ネットワークにも繋げないので置き場所が限定されるし、4色インクなので写真画質にも期待できないというプリンタを新たに導入したのは、インクがカートリッジ式じゃなくてボトル式だからだ。

既存プリンタのインクカートリッジの価格は非常に高い。そうなるとカートリッジが空になるまで印刷したいから、インクが無くなったと言われても印刷を続けて、本当に色が出なくなったらやっと交換するという方法を採ってきた。しかし、どれくらいで色が出なくなるのかは実績を記録しておくことによってある程度予測できるようにはなってはいるものの、油断すると10枚以上も色の変なページができてしまって紙をムダにすることになるし、ずっとドキドキしながらプリンタを見張っていなきゃあかんのはすごく神経をすり減らす。

そんなときエプソンから出てきたのが「エコタンク」搭載のプリンタだ。こいつはインクタンクにインクボトルからインクを補充するという方式なので、頻繁にインクカートリッジを入れ替える必要がなくインクコストも下げられる。インクの減り具合を目視できるからインクが無くなる前に補充するのも簡単。でもエプソンのプリンタは買いたくなかった。というのも、エプソンはキヤノンに比べて紙送り機構がイマイチだからだ。最初の頃のかるた印刷にはエプソンを使っていたのだが、湿気の多い時期になると紙送りに失敗して斜めに印刷しちゃうとか、紙を2枚送ってしまうとか、印刷位置がずれて不良品量産、とかのトラブルが頻発した。それがキヤノンに変えたら紙送り関連の不具合は一切なくなり、100部のかるた印刷で一度のミスも発生しないということすら普通になったんだから、もうエプソンには戻れない。エプソンのほうが写真画質は上だとかのメリットはあるが、写真印刷しないし、かるたには写真画質までは必要ないし、色味はキヤノンのほうが好みだし、ということでキヤノンからエコタンクタイプのプリンタが発売されるのを心待ちにしていたのだが、その望みがかなったのが2018年の2月というわけ。

じゃあどうして発売と同時に飛びつかなかったのかというと、手持ちのプリンタよりスペックが落ちるからだ。とりあえずプリント機能さえしっかりしていれば付加機能とかは気にしないのだが、手持ちのプリンタが染料CMYK+顔料BKの5色プリンタなのに比べてG1310は、染料CMY+顔料BKの4色。解像度もかなり落ちる。そもそもG1310は海外で先に発売されていたモデルで、日本で求められるほどの高スペックは必要ないと判断してコスト優先で仕様を決定したと思われる。それをそのまま国内に投入したので、同価格帯の他機種に比べてスペック的に見劣りするものとなったのだろう。で、プリント機能部分のスペックダウンは画質に直結するだろうから、かるたの画質が落ちるかもしれない。じゃあしばらく時間を置いて世間の評価を待とうと思ったわけだが、7月になってもまともな画質評価が出てこないし、夏コミにも受かってしまった(^_^;ので、画質が悪くなったとしても妥協するという覚悟で購入を決定した。

実はかるた印刷の場合、インクを節約する意味もあってそれほど高画質で印刷しているわけではない。ということは多少スペックが落ちても大きく画質が落ちることはないだろうという目論見はあるのだが、こればかりは印刷してみないとわかんないのでドキドキするところではある。

現時点で現物は届いていないので、画質評価の結果が出たらまたここに書くことにしよう。


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・G1310評価2018/07/18 23:59


かるた印刷を実施するにあたり、G1310が使用に耐えうるかどうかを評価した。

結論:
○ かるた印刷に使う限りほぼ問題はない
○ 文字部分が真っ黒ではないが、妥協できる範囲
○ 写真画質は評価していない
○ 紙送り精度はiX6830と同等(7/23修正)
○ 印刷スピードは遅いが許容範囲

注意事項:
○ PDF印刷時の「逆順印刷」とプリンタドライバでの「最終ページから印刷」は、両方有効にすると逆順の逆順になって最初のページから印刷される
○ プリンタドライバの「プリンターで出力できない大きい原稿を自動縮小する」は用紙選択を変更した場合などに自動的にチェックされてしまうことがあるので、等倍で印刷したい場合はよく確認する

詳細:
画質について
1. 印刷対象
かるた堂本舗で頒布している各種かるた(手描きカラーの絵と文字が混在したもの)。元はCanonのiX6830で印刷していた。

2. 用紙と印刷品質
用紙はエーワンの名刺用紙51191(インクジェット専用紙)。プリンタドライバの用紙設定は「高品位専用紙」印刷品質は「標準」
iX6830で「きれい」だと色が濃くなりすぎる印象だったので、あえて「標準」にしていた。

3.画質評価(iX6830での印刷と比較)
3-1 カラー(手描き絵の部分)
iX6830と比較すると少し色が淡くなる。(染料黒が無い影響だと思われる)
これによって潰れていた細部が見えるようになるので、どちらが良いかというのは好みの問題となる。
プリンタとしての解像度は縦横とも半分になっているが、特に画質が落ちた印象はない。

3-2 黒(文字部分)
普通紙以外では真っ黒にならず茶色がかって見える。
普通紙以外の場合はCMYを混ぜて黒を出すので、どうしても真っ黒にはならない。この点で染料黒を持つiX6830に劣る。
印刷品質を「きれい」にすると多少黒が濃くなる。このときカラー絵部分の印象は変わらない。

というわけで、文字部分が真っ黒じゃないことを除けば、特に問題になる点はなく、文字について妥協できれば大量に印刷する場合は本プリンタに優位性がある。写真画質についてはiX6830で写真印刷をしたことがないので、全く評価していない。
ちなみに用紙を「普通紙」に設定して、上記で使った名刺用紙に印刷すると顔料黒が使われるので文字が真っ黒になるが、カラー絵部分がのっぺりした印象になる。絵の部分の劣化には妥協ができないので、文字が真っ黒じゃない点について妥協することにした。

紙送り精度について(7/23修正)
iX6830と比較して同等と判断する。初出時に位置がずれると書いたが、紙に合わせて縮小する設定になっていたことが原因だった。

大容量のインクタンクについて
インクコストの低減を目的に大容量インクタンクの機種を選んだが
○ インクの交換頻度が激減する
○ インクの残量が目視できる
というのが巨大なメリットであることを、実際に運用してみて認識した。
これまでは頻繁にインクカートリッジを交換する必要があったので、そのたびにヘッドクリーニングにインクが使われて、まだ切れていなかったインクまで交換しろと言われることがよくあった。これがなくなるのも嬉しいが、インク残量が目視できるのはそれ以上のメリットだ。
現状のインクカートリッジは透明ではなくて中身が見えないから、残量についてはプリンタの表示を信じるしかない。見えれば自分で交換時期を判断することもできるのに…
しかしG1310は目視で判断できるから、プリンタの言いなりになる必要がない。
というわけでインクタンクはいい事ずくめなのだが、インクボトルを買おうとして量販店の店頭に行ったら、置いていない店がほとんど。ヤマダ電機3店、ジョーシン2店を回って無いので、ヤマダの通販を利用した。その後ケーズデンキに2セットあるのを確認して1セットを購入したが、キヤノンの通販でも値段はそれほど変わらないので、そっちでいいかもしれない。


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