・BitTorrentでネット接続不調!2007/10/25 18:59

ネットに流れているファイルを入手する手段として酢こんぶが主に使っているのはネットニュースだが、世の中の主流は全く違う。少し前はWinnyだったが、ウィルス騒ぎでWinnyから手を引いた人も多いだろう。(話題になったことで使い始めたという人も多いようだが)

じゃあ現時点での主流は何かというとやはりBitTorrentだ。

WinnyとBitTorrentはどちらもP2P(Peer to Peer)と呼ばれるファイル共有技術。元々P2Pでは、自分の欲しいファイルを持っている人を探して連絡を取り、自分が相手の欲しいファイルを持っていたときにそれぞれのファイルを交換するという形でファイルを入手する。しかしこの方式では非常に効率が悪いし、交渉が面倒で、何よりも交換するものを持ってないとどうしようもないという壁がありメジャーにはなりえなかった。

そこに現れたのがWinny。

Winnyでは誰か(1とする)がファイルを公開すると、誰でも(2と3とする)それをダウンロードできる。2と3がダウンロードしたものはHDDのキャッシュに残り2や3の意思とは関係なくネットに公開され、誰でもダウンロードできる状態となる。そして1と2と3が持っているファイルを4,5,6,7,8,9がダウンロードして、、、というようにネットワークの中にどんどんと同じファイルが増殖し、人気のあるファイルほど簡単にダウンロードできるようになっていく。多くのファイルが流通するようになれば1の人も別のファイルを入手しやすくなるので最初にファイル公開するメリットもある。またキーワード設定により自動ダウンロードが可能であるため、しばらく放っておくだけでキーワードに沿った種々のファイルがHDDに溜まっていくので手間がかからない。むしろ、こまめに整理しないとすぐHDDがいっぱいになって困るくらいだ。(^_^;

そして一気にメジャーにのし上がったものの、高い匿名性を持っていたが故に違法ファイルとウィルスの温床となり、会社で動かすのは当然厳禁、自宅で動かすのを敬遠する人も多くなった。

そしてWinnyにかわってメジャーになったBitTorrentとWinnyの違いはというと、

(1)ダウンロード中は同時にそのファイルの公開も行われる。
(2)ダウンロード終了後は公開をしないという選択肢もある。
(3)匿名性は低い。
(4)キーワードによる自動ダウンロードはできない。
(5)ダウンロードを始めるにはファイルの公開情報を記述した
 torrentファイルが必要。

ということくらいか。

Winnyも常にファイルを公開している状態だが、自分が何を公開しているのかはわからないし、誰とファイルのやり取りをしているのかもわからない。これに対しBitTorrentは、自分がどのファイルを公開しているのか明確で、さらに自分が誰からダウンロードしているか、誰が自分の公開ファイルをダウンロードしているかというのがすべてIPアドレスでわかってしまう。

また(1)のような動作であるため、ひとつのファイルを同時にダウンロードしている人が多ければ多いほど迅速にそのファイルの完全版が入手できることになり、また公開されてから時間が経つと急速に入手性が悪くなり、何日ダウンロードを続けても完全版が手に入らないということにもなる。この辺は、人気のあるファイルは時間が経つにつれて入手性が良くなるWinnyとは全く逆の特性といえるだろう。

一般にBitTorrentはWinnyの後継と位置付けられているので、違法なファイルの流通がないわけではないが、匿名性が低いためか、現時点でウィルスが蔓延しているという状況ではないようだ。

で、酢こんぶはネットニュース以外使わないかというとそうでもない。ネットニュースには流れないけどWinnyでは流れるファイルというのが多数存在するので、相互補完の意味でしばらくWinnyを使っていたこともあるが現在はあまり動かしていない。

そうこうするうちにBitTorrentの話題が耳に入るようになり、ネットニュースにもtorrentファイルが投稿されるようになってきたので、どんなものか様子を見てみようかという気になってきた。

とりあえずBitTorrentクライアントのひとつであるBitCometをダウンロードしてセットアップ後、Webでtorrentファイルを探してダウンロードを開始した。手順は特に難しいこともなく、あえて言えばルータのポートをあける必要があるので、初心者でUPnPのルータを持っていない人は少し迷うかもしれないという程度。ネットニュースを使ってファイル入手するよりもよっぽど簡単かもしれない。(^_^;

でもって使ってみた印象はというと、

a)流通しているファイルはネットニュースのそれと似ている。
b)ダウンロードスピードはひとまかせなのでやはり不安定。
c)Torrentファイルの入手は結構簡単。

てな感じ。しかししばらく使っていると大問題が発生した。それは、、、

ネットにつながんねー!

BitCometを動かしていると、Web接続ができない、メールチェックできない、ニュースのダウンロードも不安定、PS3のまいにちいっしょはタイムアウトする、Folding@Homeはアップロード/ダウンロードが極端に遅い、、、という状態に。orz
ネットを使っているのが酢こんぶだけなら他のことをするときにBitCometを止めればいいのだが、うちにはかみさんがいる。実際かみさんがメールチェックしようとしてつながらず、酢こんぶに助けを求めるということが起こった。こうなっては、BitCometを止めるか問題を解決するしかない。

いつものようにネット検索して同じような症状の人がいないか探し「DHTを使わないとOK」という情報が得られたので早速やってみたがあまり効果なし。軽いという評判のクライアント「uTorrent」に変更してみたがダメ。「uTorrent」でDHTを切ってみたがダメ。どうしようもないので、BitTorrentでファイルをダウンロードするのをやめようかとも思ったのだが、ちょっとくやしいのでもう少し考えてみた。

かみさんのネット接続に影響が出ることと回線が光で十分な帯域があることを考え合わせると、酢こんぶのパソコンに問題があるのではなくルータが原因である可能性が高い。そもそもBitTorrentでは同時に多数のPeerとの接続が発生するのでルータにかなりの負荷がかかる。BitTorrentのPeer接続数がルータの処理能力を超えていると、他のネット接続は当然不可だ。

そこでuTorrentの設定で、

総最大接続数:既定値200->100に変更
1トレントあたりの最大ピア接続数:既定値50->25に変更

としてみたところ、みごとに問題解決。快適なネット接続が復活した!やはり原因はルータの処理能力不足だったようだ。

なんにしてもこれでまたダウンロードの方法がひとつ増え、より多種多量のファイルを入手できるようになったわけでたいへんめでたい!

どこからか聞こえる

「一生かかっても見切れないんじゃないの?」

という心の声には耳をふさいでっと、、、(-_-;

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