・久しぶりに高尾山に行ったら、靴底が取れた。orz ― 2008/10/13 23:59
かみさんの趣味のひとつに登山がある。知り合う前には山など登ったこともなかったのだが、付き合い始めてからは結構一緒に山に登るようになった。八ヶ岳に何回か登り、雲取山にも行った。尾瀬の至仏山に登って尾瀬ヶ原に下りるということも数回。ただ、そのうち下りでひざが痛くなるようになってしまい、最近は山に登ることもなくなっていた。
ということだったのだが、体重の増えてきた酢こんぶを見かねたかみさんが久しぶりに山に登ろうと言い出した。登るのはこれまた何回か行ったことのある高尾山だ。
高尾山というと普通の人は麓からケーブルカーに乗って山頂付近まで向かうのだが、かみさんがそういうルートを選ぶはずがない。で、かみさんが選んだのが陣馬高原下から陣馬山を経て景信山から高尾山頂に至るルート。一応上り下りはあるものの、八ヶ岳とかに比べればそれほどたいへんなルートというわけではないので、ひざの痛くなりそうな酢こんぶにとっては適度な運動ができるコースといえるかもしれない。
そんなわけで祝日の朝早く電車に乗ってJRの高尾駅に向かう。そこからバスで陣馬高原下まで行くことになるわけだが、高尾駅で電車を降りた酢こんぶを思いがけない出来事が待っていた。
なんだか足元がカパカパするなあ、、、と思って見下ろすと、
靴底が取れてるよ!
酢こんぶがそこに見たのは、買ってから数回しか履いていないトレッキングシューズの無残な姿だった。orz
見たところ、靴底と靴本体の間に入っているウレタンだかスポンジだかのクッション材がボロボロになって靴底が剥がれてしまったようだ。そもそもゴムの靴底がきちんと本体に接着されていればこんなことにはならなかったのだろうが、そうはなっていなかったらしく右足はほとんど剥がれ、左足も剥がれるのは時間の問題という風情。面倒なので右は剥がしてしまい、そのまま駅の外に出る。
さてここで問題は、このまま家に帰ってしまうのか、靴底を何とかして山に登るのかということだ。かみさんは「山の中で動けなくなってもあたしはどうにもできない」だの「帰ってもいいよ」だの言うのだが、ここで帰ったら酢こんぶのせいでもないのにあとからうだうだ言われるのは過去の経験からわかっている。(-_-;
で、とりあえずコンビニで瞬間接着剤を買い、
(こんなボロボロのとこを接着したってまた剥がれるよ)
と思いつつ靴底を貼り付けてバスに乗ったものの、陣馬高原下で降りて少し歩くと案の定すぐに剥がれてくる。こうなったら靴底を本体に縛りつけるしか方法はない。
近くの売店で何か縛るものはないかと聞いてみると、結構丈夫そうな紐を出してきてくれた。コンビニとかで売っている荷造り紐と同じような樹脂の繊維でできているのだが、幅4cmくらいあって簡単には切れそうにないように見える。それを適当な長さに切って片足につき二本使って靴底を縛ってみるとなんとかなりそうな感じだ。途中で切れたときの予備としてさらに4本分切ってもらい、少し高めのものをそのお店で買ったのちお礼を言って陣馬山頂へ向かって歩き出した。
歩き出してしばらくは順調だったのだが、さすがに上り下りがあると問題も起きてくる。上りでは靴底が前にずれ、下りでは後ろにずれるという状態になり、底がずれると紐が緩んではずれそうになってくる。何回か「ずれる->縛りなおす」というループを繰り返した後に縛るコツがつかめた。
まず紐の位置がずれないように靴紐を通す金具に紐を通し、靴底側は溝にひっかけるようにする。そうしておいて前の紐は靴底を後ろに引っ張るように結び、後ろの紐は靴底を前に引っ張るように結ぶと、長時間ずれなく歩くことができるようになったのだ。必要は発明の母というが、
人間の知恵って素晴らしい!
そんなこんなでちょっとひざが痛くなってきたものの、なんとか夕方には高尾山頂にたどりついた酢こんぶとかみさんであった。ここまでくればあとはケーブルカーで降りればいいので楽なものだ。下まで降りてかみさんお勧めの饅頭屋を探すが、時間が遅くなってしまったので既に閉店していたのが残念。仕方ないので蕎麦が食べられる店を探すのだが、これまたどんどん店が閉まっていき数えるほどしか選択肢のない状態で、しかも満席。
そんな店の前でかみさんと二人でどうしようかと佇んでいると、そのお店のおばさんが声をかけてきた。
「お食事ですか?」
「はいそうです」
「うーん、、、じゃあ別館の方へどうぞ」
と言って裏の方へ案内してくれる。この時点でちょっといやな予感がしたのだが、おとなしくついていくとそこはちょっと高級な感じの部屋だった。
「、、、ここは靴を脱がないとだめですか?(-_-;」
「ええ、そうなんですよ(^_^)」
すべての行程を乗り切って、あとは家まで靴を脱ぐ必要などないと思っていたのに、最後にこんな罠が用意されていたとは。orz
ビールを飲み、そばを食うために泣く泣く靴を脱ぎつつ、またこの靴を履くことを考えて暗くなる酢こんぶであった、、、。
まあ暗い話ばかりしていても仕方ないので、最後にいい話をひとつ。
陣馬山から高尾山に向かう山中で、突然かみさんが、
「あ、旦那さんと同じ人がいる!」
と大声を出して指差す方に落ちていた
左足の靴底
を見たときはちょっと笑った。(^_^;
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このブログの本店「木全屋かるた堂」もよろしくです。
・ファーストガンダムのかるた売ってます。
・ファイル整理に便利な自作ツール置いてます。
・写真(コスプレ、ポートレート、動物)公開してます。
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ということだったのだが、体重の増えてきた酢こんぶを見かねたかみさんが久しぶりに山に登ろうと言い出した。登るのはこれまた何回か行ったことのある高尾山だ。
高尾山というと普通の人は麓からケーブルカーに乗って山頂付近まで向かうのだが、かみさんがそういうルートを選ぶはずがない。で、かみさんが選んだのが陣馬高原下から陣馬山を経て景信山から高尾山頂に至るルート。一応上り下りはあるものの、八ヶ岳とかに比べればそれほどたいへんなルートというわけではないので、ひざの痛くなりそうな酢こんぶにとっては適度な運動ができるコースといえるかもしれない。
そんなわけで祝日の朝早く電車に乗ってJRの高尾駅に向かう。そこからバスで陣馬高原下まで行くことになるわけだが、高尾駅で電車を降りた酢こんぶを思いがけない出来事が待っていた。
なんだか足元がカパカパするなあ、、、と思って見下ろすと、
靴底が取れてるよ!
酢こんぶがそこに見たのは、買ってから数回しか履いていないトレッキングシューズの無残な姿だった。orz
見たところ、靴底と靴本体の間に入っているウレタンだかスポンジだかのクッション材がボロボロになって靴底が剥がれてしまったようだ。そもそもゴムの靴底がきちんと本体に接着されていればこんなことにはならなかったのだろうが、そうはなっていなかったらしく右足はほとんど剥がれ、左足も剥がれるのは時間の問題という風情。面倒なので右は剥がしてしまい、そのまま駅の外に出る。
さてここで問題は、このまま家に帰ってしまうのか、靴底を何とかして山に登るのかということだ。かみさんは「山の中で動けなくなってもあたしはどうにもできない」だの「帰ってもいいよ」だの言うのだが、ここで帰ったら酢こんぶのせいでもないのにあとからうだうだ言われるのは過去の経験からわかっている。(-_-;
で、とりあえずコンビニで瞬間接着剤を買い、
(こんなボロボロのとこを接着したってまた剥がれるよ)
と思いつつ靴底を貼り付けてバスに乗ったものの、陣馬高原下で降りて少し歩くと案の定すぐに剥がれてくる。こうなったら靴底を本体に縛りつけるしか方法はない。
近くの売店で何か縛るものはないかと聞いてみると、結構丈夫そうな紐を出してきてくれた。コンビニとかで売っている荷造り紐と同じような樹脂の繊維でできているのだが、幅4cmくらいあって簡単には切れそうにないように見える。それを適当な長さに切って片足につき二本使って靴底を縛ってみるとなんとかなりそうな感じだ。途中で切れたときの予備としてさらに4本分切ってもらい、少し高めのものをそのお店で買ったのちお礼を言って陣馬山頂へ向かって歩き出した。
歩き出してしばらくは順調だったのだが、さすがに上り下りがあると問題も起きてくる。上りでは靴底が前にずれ、下りでは後ろにずれるという状態になり、底がずれると紐が緩んではずれそうになってくる。何回か「ずれる->縛りなおす」というループを繰り返した後に縛るコツがつかめた。
まず紐の位置がずれないように靴紐を通す金具に紐を通し、靴底側は溝にひっかけるようにする。そうしておいて前の紐は靴底を後ろに引っ張るように結び、後ろの紐は靴底を前に引っ張るように結ぶと、長時間ずれなく歩くことができるようになったのだ。必要は発明の母というが、
人間の知恵って素晴らしい!
そんなこんなでちょっとひざが痛くなってきたものの、なんとか夕方には高尾山頂にたどりついた酢こんぶとかみさんであった。ここまでくればあとはケーブルカーで降りればいいので楽なものだ。下まで降りてかみさんお勧めの饅頭屋を探すが、時間が遅くなってしまったので既に閉店していたのが残念。仕方ないので蕎麦が食べられる店を探すのだが、これまたどんどん店が閉まっていき数えるほどしか選択肢のない状態で、しかも満席。
そんな店の前でかみさんと二人でどうしようかと佇んでいると、そのお店のおばさんが声をかけてきた。
「お食事ですか?」
「はいそうです」
「うーん、、、じゃあ別館の方へどうぞ」
と言って裏の方へ案内してくれる。この時点でちょっといやな予感がしたのだが、おとなしくついていくとそこはちょっと高級な感じの部屋だった。
「、、、ここは靴を脱がないとだめですか?(-_-;」
「ええ、そうなんですよ(^_^)」
すべての行程を乗り切って、あとは家まで靴を脱ぐ必要などないと思っていたのに、最後にこんな罠が用意されていたとは。orz
ビールを飲み、そばを食うために泣く泣く靴を脱ぎつつ、またこの靴を履くことを考えて暗くなる酢こんぶであった、、、。
まあ暗い話ばかりしていても仕方ないので、最後にいい話をひとつ。
陣馬山から高尾山に向かう山中で、突然かみさんが、
「あ、旦那さんと同じ人がいる!」
と大声を出して指差す方に落ちていた
左足の靴底
を見たときはちょっと笑った。(^_^;
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・PSP-3000を買いました。やっぱ1000に比べると相当進化しとりまんなあ。 ― 2008/10/21 13:39
酢こんぶは最初のPSPであるPSP-1000を持っているものの、方向キーが下に入りっぱなしになって以来充電すらしていなかったのだが、まわりでモンハンやる人が増えてちょっと興味が沸いてきた。でも修理するの面倒だなあ、、、ファームウェア1.0のままだからレアな気もするしなあ、、、と思っていたところにPSP-3000が発表されたので、モンハンと一緒に買ってしまったのである。(^_^)/
一応発売日に届いたPSP-3000は1000に比べると格段に進化した感じがする。元々液晶がきれいになったとか、インタレースのTV出力が可能になったとかの進化はあるのだが、とりあえず酢こんぶが強く感じたのは以下の点だ。
(1)薄くて軽い。
これは既にPSP-1000から2000になったときに実現されているのだが、酢こんぶにとっては初体験で、かなり大きな進化だった。3000が来るまでの間、yasu氏のPSP-1000を借りてモンハンをプレイしていたのだが、1000の場合は本体を「両手で握る」という感覚だったのが、3000では「指で支える」という感じになった。これは結構楽で、長時間のプレイがしやすくなった感じがする。
(2)電池のもちがいい(気がする)。
10/18に用事があって名古屋に行ったのだが、新幹線の中でモンハンをやるためにPSP-3000を持っていった。PSP-1000を使っていたときの感覚では、行き帰りの電車でプレイを続けたら電池がなくなると思っていたのだが、まったくその気配はなくずっと狩りを続けられた。モンハンはメモリカードにインストールしているから、UMDへのアクセスが少ないからという理由もあるかもしれないが、、、。
(1),(2)に関してはPSP-2000でもほぼ実現されているわけだから、PSP-2000を持っている人がPSP-3000を買う必要はないと思うが、PSP-1000を使っているなら、買って損はないだろう。
あと2chでもかなり話題になっていたようだが、モンハンを1000でプレイしたあとに3000でプレイしたら、動きのある画面でインタレースのような横縞が見えるという現象があって非常に気になった。これは元々モンハンでは画面書き換えを速くするために解像度を落としているのが、新液晶に対してチューニングされていないので目立つということらしく、特に不具合ではないようだ。そして最初は気になったのだが、4-5日経った現時点ではまったく気にならなくなったのは慣れたってことなのだろうか?
それから、これはうちのかみさんに言いたいのだが、家ではたかだか2-3時間しかプレイしてないのに、
「ゲーム中毒じゃないの?」
とか、
「ゲーム依存症かもよ」
とか言いながら狩りの邪魔するのはやめてくれ。(-_-;
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一応発売日に届いたPSP-3000は1000に比べると格段に進化した感じがする。元々液晶がきれいになったとか、インタレースのTV出力が可能になったとかの進化はあるのだが、とりあえず酢こんぶが強く感じたのは以下の点だ。
(1)薄くて軽い。
これは既にPSP-1000から2000になったときに実現されているのだが、酢こんぶにとっては初体験で、かなり大きな進化だった。3000が来るまでの間、yasu氏のPSP-1000を借りてモンハンをプレイしていたのだが、1000の場合は本体を「両手で握る」という感覚だったのが、3000では「指で支える」という感じになった。これは結構楽で、長時間のプレイがしやすくなった感じがする。
(2)電池のもちがいい(気がする)。
10/18に用事があって名古屋に行ったのだが、新幹線の中でモンハンをやるためにPSP-3000を持っていった。PSP-1000を使っていたときの感覚では、行き帰りの電車でプレイを続けたら電池がなくなると思っていたのだが、まったくその気配はなくずっと狩りを続けられた。モンハンはメモリカードにインストールしているから、UMDへのアクセスが少ないからという理由もあるかもしれないが、、、。
(1),(2)に関してはPSP-2000でもほぼ実現されているわけだから、PSP-2000を持っている人がPSP-3000を買う必要はないと思うが、PSP-1000を使っているなら、買って損はないだろう。
あと2chでもかなり話題になっていたようだが、モンハンを1000でプレイしたあとに3000でプレイしたら、動きのある画面でインタレースのような横縞が見えるという現象があって非常に気になった。これは元々モンハンでは画面書き換えを速くするために解像度を落としているのが、新液晶に対してチューニングされていないので目立つということらしく、特に不具合ではないようだ。そして最初は気になったのだが、4-5日経った現時点ではまったく気にならなくなったのは慣れたってことなのだろうか?
それから、これはうちのかみさんに言いたいのだが、家ではたかだか2-3時間しかプレイしてないのに、
「ゲーム中毒じゃないの?」
とか、
「ゲーム依存症かもよ」
とか言いながら狩りの邪魔するのはやめてくれ。(-_-;
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・文字列の連結を普通にやると遅いとは聞いていたが、ほんとに遅いなあという話 ― 2008/10/30 16:32
酢こんぶは自作ソフトの「ひとまとめ」を使って、毎日大量にダウンロードするファイルの整理を行なっている。
ある日いつもと同じようにHDD内のファイルをDVD-RAMに保存する作業をしていたのだが、妙に遅い気がする。そのときやっていたのは、移動先に移動元と同じファイルがあるかどうかを検査して、あれば移動元を削除するという作業なのだが、ファイルを削除するだけの時間がコピーする時間よりも多くかかっている。普段はそういうことをあまり感じたことはなかったのだが、今回いつもと違う点があるとすれば、ファイルの数が全体で10000件程度と非常に多いことだ。
実は、遅くなる理由に関しては思い当たる節があった。それは「文字列の結合」が遅いのではないかということ。
「ひとまとめ」は動作のLOGをひとつの文字列変数に格納しておいて最後に表示するようになっているので、ファイルの数が多くなるとこの文字列がどんどん長くなる。どこかで聞いた話では、文字列を連結するのに「A=A & B」のように記述すると非常に時間がかかるということだったので、文字列が長くなるにつれてこの効果が顕著にあらわれるようになったのではないかと、、、。
で、ちょっと対策をして時間を比べてみると、
対策前:5分30秒
対策後:1分
というわけで、5.5倍も高速になってしまった。
そもそも何故普通の文字列連結で時間がかかるかというと、
普通の文字列連結
(1)文字列Aに文字列Bを連結することを考える。
(2)A+Bの全体が入るメモリ領域Cを確保する。
(3)CにAをコピーする。
(4)Cに入れたAの後ろにBをコピーする。
ということを行なっているらしいのだが、何回もループする場合は毎回のメモリ領域の確保と毎回Aをコピーする必要があるということが、大きな処理時間となってのしかかる。
例えば、1という文字をAという文字列変数に1万回連結しようとすると、1文字分をコピーする回数は
1+2+3+・・・+10000=(1+10000)*10000/2=50005000[回]
(だんだん多くなるのはAの中身がどんどん長くなるから)
1回のコピーが1usで終了するとしても、たったこれだけのことで50秒かかることになる。
じゃあこれをどう改善したのかというと、最初に文字列Aとして10000文字分の領域を確保しておいて、途中の文字を1に置き換えるという動作にすればコピー回数は10000回となるので、実行時間は0.01秒で済む。実際はもう少し複雑だが、概念としてはこんなものだ。
またちょっと「ひとまとめ」の改善ができたので、動作が安定しているのを確認したら公開する予定だが、それにしてもプログラミングの世界は奥が深い。
いつも思うことではあるが、とりあえず動くものを作るだけならテクニックは必要ないが、スピードを改善しようとした瞬間に、多種多様なテクニックが必要になってくるんだよなあ。
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ある日いつもと同じようにHDD内のファイルをDVD-RAMに保存する作業をしていたのだが、妙に遅い気がする。そのときやっていたのは、移動先に移動元と同じファイルがあるかどうかを検査して、あれば移動元を削除するという作業なのだが、ファイルを削除するだけの時間がコピーする時間よりも多くかかっている。普段はそういうことをあまり感じたことはなかったのだが、今回いつもと違う点があるとすれば、ファイルの数が全体で10000件程度と非常に多いことだ。
実は、遅くなる理由に関しては思い当たる節があった。それは「文字列の結合」が遅いのではないかということ。
「ひとまとめ」は動作のLOGをひとつの文字列変数に格納しておいて最後に表示するようになっているので、ファイルの数が多くなるとこの文字列がどんどん長くなる。どこかで聞いた話では、文字列を連結するのに「A=A & B」のように記述すると非常に時間がかかるということだったので、文字列が長くなるにつれてこの効果が顕著にあらわれるようになったのではないかと、、、。
で、ちょっと対策をして時間を比べてみると、
対策前:5分30秒
対策後:1分
というわけで、5.5倍も高速になってしまった。
そもそも何故普通の文字列連結で時間がかかるかというと、
普通の文字列連結
(1)文字列Aに文字列Bを連結することを考える。
(2)A+Bの全体が入るメモリ領域Cを確保する。
(3)CにAをコピーする。
(4)Cに入れたAの後ろにBをコピーする。
ということを行なっているらしいのだが、何回もループする場合は毎回のメモリ領域の確保と毎回Aをコピーする必要があるということが、大きな処理時間となってのしかかる。
例えば、1という文字をAという文字列変数に1万回連結しようとすると、1文字分をコピーする回数は
1+2+3+・・・+10000=(1+10000)*10000/2=50005000[回]
(だんだん多くなるのはAの中身がどんどん長くなるから)
1回のコピーが1usで終了するとしても、たったこれだけのことで50秒かかることになる。
じゃあこれをどう改善したのかというと、最初に文字列Aとして10000文字分の領域を確保しておいて、途中の文字を1に置き換えるという動作にすればコピー回数は10000回となるので、実行時間は0.01秒で済む。実際はもう少し複雑だが、概念としてはこんなものだ。
またちょっと「ひとまとめ」の改善ができたので、動作が安定しているのを確認したら公開する予定だが、それにしてもプログラミングの世界は奥が深い。
いつも思うことではあるが、とりあえず動くものを作るだけならテクニックは必要ないが、スピードを改善しようとした瞬間に、多種多様なテクニックが必要になってくるんだよなあ。
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